横浜地域労働組合が女性組合員の交流会を開催しました
今回は女性限定の交流会でしたが、次回は男性も交えて交流会をしたい内容だったようです。
2月23日に開かれた女性限定のおしゃべり会では、弁護士の太田啓子さんをお呼びして「性差別・性暴力をなくすために私達に何ができるか」と題して、太田弁護士の著書『これからの男の子たちへ』(2020年8月・大月書店)に書かれている内容を中心にお話しを伺い、ケーキや皆で持ち寄ったお菓子などを食べながら参加者が普段感じていることなどを話しあいました。
「(女・男)らしさ」の呪い・ジェンダー(社会的・文化的につくられる性差)から自由に生きてほしい」「男性だからこそマジョリティの特権をもっていることを自覚し、性差別・性暴力に抗ってほしい」というのが太田弁護士が著書で伝えたいメッセージでした。
弁護士として離婚事件に関わることから感じられるのは夫側は妻との「対等」が嫌で、「上にいたい」「支配したい」という特徴。そして男女間の経済力の格差がとにかく酷い。2022年の日本のジェンダーギャップ指数が116位/146か国で、日本より下位なのは宗教的背景のあるイスラム圏です。社会全体が性差別構造になっているのです。
さらに太田弁護士が母親として子育ての日常風景で感じるのは、子ども対する大人の反応が男女で違うということです。大人が誘導して刷り込んでいるのです。(男の子には青い色のものや車のおもちゃ等を渡す、女の子はピンク色のものやお人形を渡す等々…)
そして「「男らしさ」を期待する言葉の裏には「女だったらそうでなくたっていいけれども」という、女性蔑視のメッセージが隠されている」「したがって「男らしく生きる」ことを目指せば目指すほど「女性を軽視する生き方になってしまいかねない」ことになります」(『恋愛で一番大切な『性』のはなし(村瀬幸浩)』)の部分を引用しながら、何かをほめたりするときには性別を言わずにその人自身をほめればいい、とおっしゃっていました。
参加者の感想から…
・「男子ってバカだよね」問題、目からウロコでした。確かに女の子には言われない。
・今は大人になった二人の男性(息子)にこそ意識して話していきたい。本日は出席して良かった。少人数が良かった。
・ベビーシッターをしていますが、預かっている子のカンチョー(が性暴力だということ)など教えてあげたいと思いました。
・小学校時代にも、カンチョーが学年で流行っていて無自覚に友人にしていました。それはハラスメントであり真剣に向き合わなければいけないことだと思いました。
・無自覚に社会のあらゆる場面でジェンダーバイアスがかかっている事が多く、自分自身の言動にも意識しないと、と改めて思った。
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