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≪法人代理人の雑な実務 法人側答弁書は再提出≫

 

                                    医療法人社団 善仁会グループの鶴ヶ峰クリニックで働いていた組合員(横浜地域労働組合所属)に対する違法解雇・パワハラ事件の第二回期日が23年2月14日(火)11時から行われました。

当日は寒い中、横浜地区労・医労連の方々に傍聴して頂きました。

有難うございました。

今回は、原告である組合員のご友人も多数参加を頂き、傍聴してもらう事ができました。

 

初めて裁判を傍聴した友人の方からは「とても勉強になった」・「裁判は初めてだったけど、なかなか簡単には話は進まないんだね。」との感想を伝えてくれました。

 

また法人側の代理人の頼りなさも感じとった様です。

法人代理人は裁判長の質問にすぐに答えられず、所々慌て、争点も明確に答えられない状況に、傍聴者はみな驚いたようです。

裁判長から、「就業規則は抜粋ではなく、普通は全部を提出するものです」と言われて、「全体を出してもらえますか?」の質問に、「法人に聞いてみないと…」と、またまた頼りなさを感じる回答。

証拠書類に同じものが入っており、裁判官から「〇号証と〇号証は同じものを出す必要ありますか?」と問われ、「〇号証は取り消します」と応える等々、団体交渉時と同様に、「雑な実務」は団体交渉の時と変わらないものでした。

法人側の答弁書の内容も、団体交渉での回答とほぼ同じ内容を羅列し、また事実と異なる辻褄の合わない内容が書かれており、裁判長からも「わかりにくい」と指摘され言われてしまう始末で、あまり例をみない展開でした。

 

結局、法人側の答弁書は、整理して再提出を求められ、しかも1か月半後の3月28日なら提出できるとの法人代理人の回答により、第三回期日は4月20日に伸びてしまいました。

ですが、原告の二人は「頑張って闘って参りますので、引き続き次回裁判の傍聴・応援、並びにご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。」と傍聴者に決意を表明しました。

 

※第三回期日 公開裁判は2023年4月20日(木)11:30より

横浜地方裁判所 502号法廷にて