横浜地区労加盟の東海大学教職員組合は、大学の大量雇止めに対して、雇止めの撤回を求めて団体交渉を重ねてきましたが、大学側が拒否したため東京地裁に訴訟しています。提訴と合わせ、ストライキを静岡キャンパスで2回、札幌キャンパスで1回、計3回実施しました。
今回雇止めが撤回されたのは、同組合静岡支部長の河合紀子さんです。
東海大は、非常勤講師の雇用契約の無期転換申込を、研究職の無期転換を10年先送りにする特例を理由として拒否し、今年3月末での雇止めが通告されていました。
雇止めをされた組合員は、昨年11月に東京地裁に提訴。続いて第二陣が提訴し、現在第三陣の準備を進めています。
2月6日付で東海大学が河合さんに通知してきた文章では「本件に関して、貴女にはご不快の念をお掛け致していることをお詫び申し上げます」と始まり、「本来の意図と異なった形で貴女との契約終了をお伝えしたことが発覚」と雇止めの理由をお詫びしたうえで、「契約の更新」「無期転換権が発生すると認識している」との内容が記されていました。
当初、「自分だけが復帰することはできず、皆と一緒に裁判を闘う」と考えていた河合さんでしたが、組合内で話し合いを行い、「私が先行して来年度の契約を受けることで、(争議の全面解決を)前に進める」と復帰を決意しました。
2月13日に行われた全労連などの主催「大学・研究開発法人での雇止め問題院内学習会」で報告した河合さんは、「労働組合の無かった東海大学に労働組合を結成し、ストライキを実施できるだけの団結力を培うことで勝ち取った結果です」と強調しました。
東海大学はいまだ「10年特例の適用」を主張しており、多くの組合員の雇止めは撤回されていません。
闘いはまだ続きます。
ご支援をよろしくお願いいたします。
※詳しくは東海大教職員組合のHPをご覧ください!
➡ https://toukaiunion.jimdofree.com/
⇩2月13日「大学・研究開発法人での雇止め問題院内学習会」で行った報告(12分)
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