昨年の当組合の勝ち取るべき課題は、学園が2012年に大学非常勤講師との契約を「業務委託契約」に切り替えたものを「雇用契約」に戻すことにありました。当初学園は頑なな態度を示していましたが、交渉を積み重ねた結果、「2023年4月より契約形態を業務委託契約から雇用契約に変更する方向で検討を進めている」との回答を引き出すことができました。
しかし、学園は昨年までの業務委託契約は違法であることは認めず、未だにその正当性を主張しています。
その狙いは、過去に遡って無期転換権を認めないことにあり、今後5年間大学非常勤講師の身分は不安定なまま(いつでも雇止めをできる)であることを意味します。
それを阻止するために、組合としては「無期転換権確保」を獲得すべく交渉を行ってきました。
加えて組合は、働きやすい職場の実現のために、教職員用送迎バスの復活、入試業務に関する労働条件の改善、オンライン授業担当の非常勤講師のメールボックスの設置等、日常業務に関する改善要求を求めてきました。
組合活動に関する権利に関しては、組合掲示板の設置、組合メールボックスの設置等を要求してきました。
これらに関して交渉を重ねた結果、下記の前進があり、昨年度の組合運動の大きな成果と言えると思います。
(1)契約形態の変更について
非常勤講師の「業務委託契約」を4月から雇用契約へ変更
(2)教職員用送迎バスの再開について
昨年9月に廃止した教職員用送迎バスを4月から再開
(その他)
・オンライン授業担当の非常勤講師のmailボックス設置の実現
・組合掲示板の設置及び組合用メールボックス設置
※組合掲示板の設置及び組合用メールボックス設置に関して
は設置場所に関して協議中
今現在何よりも求められるのは、組合員の拡張とその充実です。
組合を再開して以来複数の教職員が加入していますが、まだ非公然の状態です。
新年にあたり、これらのことを心にとめ、2年目の組合運動に取り組んでいきたいと思っておりますので、ご支援・ご協力をよろしくお願い申し上げます。
東洋英和女学院教職員組合
執行委員長 林 直子
※写真
大学から提案された組合掲示板(写真上)と組合ポスト(写真下)の場所を確認する林委員長
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