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地位確認を求めて提訴―パワハラと過重業務で休職している労働者を排除

地区労加盟組合の横浜地域労働組合は、11月9日神奈川県庁記者クラブで会見を行いました。

今回訴えを行ったのは、医療法人社団 善仁会グループで働く組合員二名。

善仁会グループと雇用契約を結び、鶴ヶ峰クリニックで長年勤務してきた労働者です。

組合員両名は業務上のパワハラを原因として2021年9月1日より体調不良で休職しました。

その後、横浜地域労働組合に加入し、「職場環境の改善」「パワハラの実態究明」「再発防止」「職場復帰」を求めて1年間団体交渉を行ってきました。

しかし、今年8月、団体交渉の途中であるにもかかわらず、また、組合員両名が医師の診断書を添えて復職の意思を示しているにもかかわらず、法人は突如態度を豹変させ、2022年7月末付での「休職期間満了での退職」手続きを強行しました。

 この退職手続きにはいくつもの問題点があります。

①「就業規則に照らしても、休職期間は満了していない」こと。

就業規則通りであれば、8月末までは休職期間はあるにもかかわらず、7月末で「休職期間満了」としている点です。

 

②もう一つは「組合員両名は、すでに医師の診断書を添えて復職の手続きを行っていた」にもかかわらず、突如退職の手続きを強行したことです。

事実、組合員と法人は「産業医との面談日程」の調整を行うなど、復帰に向けて手続きを進めていました。

 

突如雇用契約を打ち切られた組合員両名は、この退職手続きの強行は違法・無効であり「雇用契約を有する地位の確認を求める」とともに、「パワハラに対する慰謝料を請求する」趣旨の訴訟を起こしました。

この間の団体交渉で職場環境を改善してきました

善仁会では、労働基準法に定める労働者の過半数代表選挙を実施しておらず、労使協定を結ばずに労働者に残業を行わせていたこと等、団体交渉で明らかとなり、是正をさせることができた事案が多々ありました。

このような職場環境を放置することなく、是正をさせていくためにも、組合員の職場復帰を勝ち取る決意です。