秋の労働学校~社会の困難の背景には何があるのか~
10月15日に開校した第134期労働学校は10時~17時30分までの一日かけての大人の学校。
「貧困問題・安保条約・憲法から現代社会の変革の道を学ぶ」というタイトルが示すように、現代の日本社会の問題(貧困問題など)の現状に目を向け、その原因(日米安保条約)を発見し、変革の道(日本国憲法の発揮)を学ぶという、まさに困難から希望への転換を体験した一日となりました。
今回の講義は「貧困、安保、憲法を関連付け、より一体のものとして学ぶことのできる学校にしよう」と、一人の講師に全体を一体とした講義を行ってもらう労働学校を企画しました。
講師は江口健志さん(労働者教育協会副会長)に大奮闘を頂きました。
【受講生の感想】
当日は、三限の講義があり、それぞれ、前半を講義、後半を班分けし話し合いという構成になっていました。
私は、冒頭の地方自治体の高卒初任給が、最低賃金を割るところがあるという話に衝撃を受けました。
地方自治体は、法律を絶対守らなくてはいけないところで、労働条件の規範となるべきところだと理解していたので驚いてしまいました。
二限目の講義は、安保条約の条文を資料に、日本の財界、政治家と、アメリカとの関わりの濃密さが具体的な話の中で示されました。アメリカの要求により、安保条約が変化し、日本の政治が動かされたこと、改めて強く認識しました。
三限では、憲法、特に9条と25条を中心に、安保条約、改憲論との関係でした。
アメリカの軍事戦略、経済戦略にとって、安保条約は欠かせないもので、それを遂行するために、改憲が必要、特に9条と25条が、とても邪魔なのだと思いました。
私は最近、友の労働争議に関わる中で、憲法25条が活かされているのか疑問に思っていました。それが活かされるシステムになっていないと怒りを覚えていましたが、今回の講義で腑に落ちました。25条が活かされるシステムなどつくられる訳がないのです。
相手が邪魔にしている憲法だからこそ守る必要があると痛感しました。
各講義後半の話し合いは、熱い講義の後で、皆話足りないくらい活発でした。
今の日本の状況に少し疲れ、嘆きモードに入っていた私ですが、講師の熱とまわりの皆さんの熱で元気が出てきました。
やはり、知識を得る、学ぶということは、エネルギーの源ですね。充実した一日でした。
次の機会には、皆さんもご一緒しませんか?元気が出ますよ。
【横浜地区労・横浜地域労働組合 組合員】
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