2022年2月26日(土)建設プラザかながわ2階ホールにて、シンポジウムを開催しました。
横浜地区労はこのシンポジウムの実行委員会に入り、準備を進めてきました。
テーマは
「気候危機打開と労働組合
~気候正義を実現するために労働組合ができること~」
獲得目標として以下の3点を目指しました。
①気候危機を取り巻く基本的情勢を学び、危機感と展望を共有する。
②気候危機打開の運動の中で、労働組合の果たすべき役割を見出す。
③自らの労働組合活動における「気候危機対策」の検討に踏み出し、労働組合の組織拡大につなげる組織を拡げる。
参加対象としてはまずは神奈川労連加盟の「労働組合の役員」、そして「問題意識をもつ組合員」まで参加を拡げることを目指しました。そして、気候危機に問題意識をもつ「市民」に広げることによって、労働組合との接点をつくりだすことを目指しました。また「中立労組」「連合」、政党などへも呼びかけ行いました。
当日は会場参加46人、オンライン参加32人、合計で78人の方に参加いただきました。
気候危機を取り巻く基本的情勢を学ぶ
第一部では研究者の立場から明日香壽川さん(東北大学東北アジア研究センター・同大学院環境科学研究科教授)より講演、市民運動の立場から鈴木陸郎さん(横須賀火力発電所建設を考える会)、労働運動の立場から竹下武さん(全労連常任幹事)にそれぞれの立場からの取組の報告をしていただき、第二部ではパネルディスカッションを行いました。
参加者の感想でも「このような科学的な観点でのシンポジウムはとても良いと思います。自然科学の研究者の意見などをもっと聞きたいし、広めていくべきです」
「10年後とか20年後とか未来のことを考えたことがなかったが、子どもや孫のことを考えると大切なことだと気が付きました。勉強になりました。」
との感想が出され、気候危機を巡る情勢について知るという目標に対して一定の成果を収めました。
労働組合の果たすべき役割を見出す
また、「世界レベルでやること、国レベル、地域レベル、産業別、家庭別でやるべきことなど具体的な方向も見えました。まだまだ勉強不足なのでもっと勉強したいです。」
「環境問題はスケールが大きいが、身近なところ、職場単位でできることもあるというスケールの細分化ができた。」
「国や自治体の役割も大きいと思いました。その辺の視野を広げて運動を発展させていくことが大事だと思いました。」等、
「労働組合でできることを、自らができることを考えよう」というシンポジウムの趣旨は共有され、問題意識を呼び起こすことができたのではないかと思います。
「組合員、市民との連携を拡げる」
この運動を通じて、横須賀の市民運動とのつながりが生まれ、「火力発電所建設を考える会」「グレタ一人ぼっちの挑戦上映実行委員会」との共闘の運動が始まりました。
火力発電所建設を考える会の裁判や行動への参加の他、上映実行委員会には労働組合として横三労連が新たに参加し、地域での共闘の輪を広げています。
引き続き、連携の輪を広げていくことが重要です。
横浜地区ろうは、今回のシンポジウムをスタートとして、気候危機打開に向けてどのようなことが労働組合にできるのかを引き続き検討していきたいと思います。
このシンポジウムはYoutubeでご覧いただくことができます。
ぜひご活用ください。
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