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非常勤職員の労働条件学習会を開催

≪レポート≫ 全労働神奈川支部

対面がダメらなオンラインで!

 非常勤職員を対象に労働条件学習会を開催

                                                                          

コロナ禍により対面で行う学習会や交流会の開催は厳しい状況となっていますが、労働組合活動がコロナに負けるわけにはいきません。対面がダメならば新たなツールの活用をと、ZOOMを使用した執行委員会など、全労働神奈川支部は様々な工夫をしてきました。

1月30日には非常勤職員を対象とした労働条件学習会を行いましたが、対面が困難な中でオンラインミーティングソフトZOOMを活用して開催しました。

この試みは昨年度も実施しましたが、そのときは平日の夜間に開催したため、家庭的責任がある方が家事などで参加できないとの声があったことから、土曜日の午後の時間帯に変更して開催することとしました。

当日は参加者が自宅などから参加するものの、役員は集まる必要があったことから、午前中に開催された地区労のアンケート全戸配布行動から参加することにし、4名が午前から引き続いて平労会館に集いました。

さて、オンライン学習会の良い点は、自宅などの場所を選ばずにパソコンやスマホで参加できることにありますが、資料を手渡しできないため文字情報をどのように伝えるかがポイントとなります。昨年開催したときには、ワードのレジメを作成し、画面上に掲出しましたが、参加者が見にくいという反省を活かし、今回はパワポで作成しています。スマホの場合にはギリギリになりますが、読むに耐えるレベルになったのではと自負しています。

今回の学習会のテーマは労働条件全般を網羅したものであったため、非常勤職員の賃金、各種手当、休暇といった各種制度を分かりやすく説明したうえで、全労働のとりくみによって、どのような改善があったのかを具体的に伝えました。

例えば国の非常勤職員には2016年まで賞与がありませんでしたが、長きにわたる運動の結果2017年より支給されるようになり、年々倍増を勝ち取ったとことから、2016年と2020年では年収が1.35倍になっています。常勤職員には相当以前から付与されている、年に3日間の夏期休暇についても粘り強いとりくみによって2020年から非常勤職員も対象となりました。

このように国の非常勤職員については、労働条件がかなり改善されてきましたが、その背景には労働組合のとりくみがあったことを伝えないと、当局のおぼしめしという誤解が生じがちです。そのため全労働神奈川支部では労働条件学習会と銘打ち、この間のとりくみを伝えたうえで結集を呼びかけることを重視しています。

コロナによって様々なとりくみに支障が出ていますが、オンラインを活用することによって、諸事情により会場参加が困難な方でも組合活動にコミットできることがこれまでの経験でわかりましたので、全労働神奈川支部では対面とオンラインを並立したとりくみを進めることとします。

                                                           全労働神奈川支部