セミナーのお知らせです！

テーマ「資本主義の成熟と終焉~その中に未来社会の足音を聞く~」

講師：小西一雄さん（立教大学名誉教授）

日時：2月13日（土）13時30分～16時30分

場所：オンラインまたは関東学院大学関内メディアセンター

　　　オンライン参加の方は「NPOかながわ総研」にメールでお申し込みください。

　　　メールアドレス　npo-soken@blue.ocn.ne.jp

今、ちょうど小西さんの著書「資本主義の成熟と終焉」を読んでいますが、このテーマの学習会が企画されています。オンラインですのでぜひご参加してみてはいかがでしょうか！

　私たちが暮らしている日本は「資本主義社会」と呼ばれています。資本主義社会は一言で言えば「効率よく生産し、効率よく儲けることが人類社会を豊かにしていく途だと多くの人々が信じてきた社会」です。

その資本主義社会のもとで人類は生産力を急速に巨大に発展させてきました。

しかし、近年資本主義社会は多くの矛盾を噴出させ、「自然の破壊」と「社会の破壊」という二つの破壊を進行させてきました。

そして新型コロナウイルスは、この二つの破壊を私たちの前に露呈させましました。

これからの人類社会は、大きく変化していくでしょう。それは「感染症対策が進む」とか「テレワークが進む」といった変化にとどまらず、「二つの破壊を許さない社会」への転換となる巨大な変化であるべきです。

　二つの破壊をもたらしたものが「資本主義社会における利潤第一こそが目的となる社会」であるのであれば、それ自体を逆転させ、利潤よりも、社会的使用価値を動機とする社会という「利潤原理の逆転した社会」を目指すことが求められていると思います。

　著者は「今、資本主義はその他発展と成熟の果てに、生産力を発展させるというその歴史的役割を終えつつある」と指摘し、現在の日本とアメリカの資本主義の分析をとおして次の社会への手がかりを考えてみたいと述べています。

　この本を読んでいると、「資本主義は歴史的役割を終えつつある」という表現にも表れているように、資本主義社会の歴史的役割を肯定しながら改善点を見出し、修正をかけていくというなんとも理性的、科学的な姿勢に感銘を受けました。（まだ途中ですが）

この本もぜひお薦めですが、その前にグッドタイミングで同じタイトルのセミナーが開催されます。

ぜひご参加ください。