横浜地区労は8月2日(日)に第86回定期大会を開催し、新年度の運動方針と役員を決定いたしました。
新型コロナウイルス感染を防止するため三密回避、短時間の大会でしたが、方針の提案に対する討論では11組織から13名の組合員が発言。昨年度地区労に加盟した大学等教職員組合から代議員とは別に参加した2名(リモートシステム「ZOOM」で参加)の組合員も、新組合結成の取組と職場活動について報告しました。
活動総括及び会計報告、会計監査報告、新年運動方針案と予算案は全会一致で採択されました。
今こそ労組
橫浜地区労働組合協議会
議長 佐々木信吾
新たに橫浜地区労の議長に就任した佐々木信吾です。本業は数学と生物学の教員で、出身は大学等教職員組合と首都圏大学非常勤講師組合です。組合経験も浅く、地区労についても知らないことだらけの未熟者がなぜ議長に推されたかと考えるに、「とにかく動け」ということ以外にないと思い至りました。事実、それ以外に取り柄がありません。
その任を果たす足がかりとして、自分の授業や団交等の任務と重ならない限り、地区労の業務はもちろん、喜んで各組合のビラ配り・団交・集会等に応援として参上したく思います。同時にそこで学ばせて頂きたいので是非とも呼んで下さい。あと、アフターの飲み会も。
人が団結する権利は国家以前の自然権に属するもので、法はそれを確認したものでしかありません。ただ、団結は常に新たな仲間を増やすことによってのみその力は維持されます。それができないと組織の劣化は避けられず、世界中の組合活動は至る所で既に危機に瀕しています。
加えて、RNA鎖のみからなる小さなコロナウイルスの出現により、世界は至る所で変容を余儀なくされ、その変化は恐らく不可逆的なものとなりそうです。労働環境に関しても、日本でもあちこちで、(嫌いな言葉ですが)いわゆる非正規・正規ともに労働環境が悪化しており、その悲鳴は皆様の組合にも届いていることと思います。多くの経営者がモラルなきリストラを強行しつつあるいま、そういった人たちの受け皿になるのは柔軟な対応が可能な労組しかありません。
歴史的な厄災の下、組合もまた不自由を強いられるのですが、そうした中でどう人権の受け皿となってゆくか。ここからの数年は我々も真価が問われてゆくと考えております。
先輩方の血の滲むような努力の結果、橫浜地区労には既に多くの機能があり、やっている試みも多様です。そのコンテンツを活かし、仲間を増やすためのツールを拡げてこの難局を乗り切る一助とすることが自分の第一の任務だと勝手に解釈し、任期中、誠心誠意努力する覚悟を決めました。皆様と共に汗をかきたいです。何とぞよろしくお声がけ下さい。お待ちしています。
追記:個人的な夢は、義務教育の公民の授業で、数回でよいから労働法の講義がなされるようにすることです。それだけで、どれほどの若者が搾取されたり、追い詰められたりすることなく組合に辿り着くことができるか。見果てぬ夢とせず、世代の責任としていつか実現したいと考えています。
以上
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