毎月学習会の第5回目1月9日は「AI技術どうなる労働者の未来」というテーマで開催しました。講師は全労連国際局長の布施恵輔さん。
ILОの提言(FutureOfWork)や、AIをめぐる各国の状況なども紹介しながら、AI技術をどうとらえ、どう対応していくのかお話をしていただきました。
(文責:地区労事務局)
①加熱する議論を真に受けない
AIについては書籍や報道などでも様々な議論がされています。その中にはシンギュラリティ(AIが人間の能力を超える)の到来や多くの仕事がなくなり、失業が増大するなどの見方も議論されています。そんな中で多くの労働者が漠然とした不安を感じているのではないか。
こういった「不安」に対し、布施さんは様々な事例を示し、「真に受けない」ことを指摘。
AIというものがどういうものなのかを知ることが大切だと指摘しました。
②AIを考える上で重要なこと
AIは色々なことが言われていますが、「人間の使う道具・技術に過ぎない」ということが重要です。そして、その道具や技術は人類の発展のために使われるべきであり、働き方の問題で言えば「労働時間の短縮を実現する」ことに道をひらくもの。
③確かに「変わる」部分もある
AIの導入により、労働過程に変化が起こっていることは事実。現在の仕事がAIにとって代われれることや、雇用形態の変化、多様化、IT人材の確保、個人情報の権利と管理、無人兵器、、、etc④ではどうするか?
例えば、技術革新によっておこる「変化」を不当に使わせないことが大切です。変化を悪用させず、適切に対応できるよう対策を講じていくことが大切で、労働組合は「変化に適切に対応させるための交渉」を行っていくことが重要だと指摘しました。
また、使用者との交渉と合わせて、新しい変化に対応するための「訓練、教育、生活保障」を政府に求めていくことが大切です。政府による「完全雇用政策」が絶対的に必要になると指摘しました。
⑤労働組合の関与によって公正な移動を
AIによる「変化」に対応するためには労働組合の関与がとても大切です。
鉄道や航空などなどこれまでも労働組合は「変化に対応する闘い」をしてきました。
漠然と不安・反対ではなく、「技術を知りどう活用するのか」という姿勢が大切。
公正な移行(just tradition)を進めよう!
次回の「毎月学習会」は、
2月13日(水)19時30分~
テーマ「地域経済は本当に活性化したのか?」
講師:岡本一(かながわ総研副理事長)⇩⇩⇩⇩
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