横浜港湾労協(横浜港湾労働組合協議会)が毎年春に取り組んでいる春闘アンケート活動は今年で39回目を迎えました。地区労副議長の戸倉さん(港湾労組)から聞きました。
【労働者の声を集める】
このアンケートは港湾地域で働く労働者の声を集め、横浜市港湾局と交渉を行い職場環境の改善を目指す取り組みです。大きく分けて早朝の通勤労働者に直接渡す、日中の港湾地域内の各事業所を回る、加盟組織内で拡げる、これら3つの方法で配布しています。
まず早朝6時ごろから横浜駅のバス停で大黒ふ頭の職場へ向かう港湾労働者、本牧ふ頭にある2か所の主要施設門前での配布をしています。長年続けてきた認知度のおかげで一般的なチラシ配布と比べて受け取りも良く、職場の同僚や仕事仲間から声を掛けられることもよくあります。バス停では対話や返信で寄せられる要望もほとんどがバス便の増発や調整に関する内容になります。また今年から新たな取り組みとして鶴見駅バス停での配布に鶴見区労連の力も借りて挑戦しました。初めての場所だったためか、受け取りは他と比べてかなり悪かったですが、対象者は大勢いることが確認出来ました。鶴見駅での配布に挑戦したことで、他の場所での受け取りの良さが39年続けてきた成果だと改めて感じると共に、鶴見駅でも回数を重ねることで多くの声を寄せてもらえるようになるという希望が持てました。
【事業所訪問では「待ってました!」と激励】
港湾地域内での事業所回りはコロナ禍の為2年間自粛をしていました。今年は事前に各職場と連絡を取り、事業所に伺う事の受け止めを調査した上で再開をすることになりました。3つのグループに分かれ、大黒ふ頭内の事業所を1件1件訪問し受付などでアンケートの趣旨を説明して労働者への配布や休憩所に設置していただきました。訪問したほぼ全ての事業所で快く受け取っていただくことが出来、中には「待ってました、再開したんですね。」と声をかられることもありました。
【集めた声をもって横浜市と交渉】
アンケート配布後2週間ですでに30通を超える返信が届き、バスの増便やバス停の屋根の設置、歩道の整備(草刈り・ゴミ掃除・街頭設置)、公衆トイレの整備、違法駐車の対策、人材不足、災害時の対策などの要望が寄せられています。こうした労働者の声を集計し、横浜市港湾局との交渉を開催し直接届けます。過去には女性専用トイレの設置、設備修繕、大黒ふ頭行直行バスの創設など様々な要求を実現してきました。
(写真上)横断歩道の白線引き直し
(写真下)女性専用トイレの設置
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